【登城記】首里城(日本100名城 No.100) — 其ノ参

2013年1月11日の首里城への登城。
いよいよ有料ゾーンに入場した其ノ弐から、今回は正殿の中へと入っていきます。

御庭

御庭

奉神門から入ってすぐ眼前に広がる広間。
こちらが「御庭(うなー)」と呼ばれる場所です。

年間を通じて様々な儀式が行われた広場で、御庭には磚(せん)というタイル状のものが敷かれており、この色違いの列は、儀式のさいに諸官が位の順に立ち並ぶ目印の役割をもっていたそうです。

御庭と正殿

御庭と正殿

中央の道のことを「浮道(うきみち)」といい、国王や中国皇帝の使者等限られた人だけが通ることを許された道です。
そしてこの道・・・斜めに引かれているんですよね。

これは其ノ弐でご紹介した、神が宿る場所である首里森御嶽に向けられているとか、神の島と呼ばれる「久高島」を結んでいるとか言われているそうです。
他にも琉球の人はシンメトリーを嫌うとか・・・諸説もあるみたいですね。

正殿

正殿

正殿は琉球王国最大の木造建造物で、国殿または百浦添御殿(ももうらそえうどぅん)とも呼ばれるそうです。

北殿

北殿

正殿の左側に位置するのが「北殿」です。
通常は王府の行政施設として機能していました。

南殿・番所

南殿・番所

正殿の右側が「南殿・番所」です。
庭から向かって右側が「番所(ばんどころ)」、左側が「南殿(なんでん)」です。
「番所」は、通常は首里城へ登城してきた人々の取次を行った所であり、「南殿」は日本風の儀式が行われた場所とされています。

正殿への入場は、こちらの番所から入っていきます。

書院内

書院内

さて、番所および南殿ですが、歴史的資料がある展示室である関係から撮影が禁止されておりました。
写真はそこを飛ばして、先にある書院へと移っています。

書院

書院

書院は国王が日常の執務を行った、御書院(ごしょいん)と言われる広間がある建物です。

庭園

庭園

沖縄県内のグスクの中で、庭園があったことが分かっているのは首里城だけなんだそうです。
琉球石灰岩をたくみに利用した造りとなっています。

内炉の間

内炉の間

トイレかと思いましたが、「内炉の間」と呼ばれる茶室でした。
他にも「鎖之間(さすのま)」と呼ばれる王子の控え室などもあります。

正殿内へ

正殿内へ

さて、いよいよ朱塗りの正殿内に突入です。
まずは1階から入ります。

トラップ?

トラップ?

するといきなりトラップ?のような穴が。

遺構

遺構

どうやらこれは、首里城正殿の遺構を見やすくしたものでした。
正殿は戦火や失火で四度の再建を繰り返しているらしく、その石積みの遺構を見やすくしたものだったようです。

御差床 1階

御差床 1階

こちらは1階のちょうど中心地。
御差床(うさすか)と呼ばれる場所です。
国王が座る玉座の意味で、のちほどご紹介しますが、2階にも存在します。

1階のつくり

1階のつくり

正殿1階は「下庫理(しちゃぐい)」と呼ばれ、主に国王自ら政治や儀式を執り行う場であったそうです。

茶室

茶室

1階の端には何やら茶室みたいなスペース。

上御茶の間御飾

上御茶の間御飾

上御茶の間御飾は、正月儀式の際にお茶を振る舞うための茶道具一式なんだそうです。

2階へ

2階へ

さて、次は2階へと進みます。

2階の地図

2階の地図

正殿二階は日常的には王妃や身分の高い女官たちが使用した空間であり「大庫理(うふぐい)」と呼ばれていたそうです。

南東隅の部屋

南東隅の部屋

2階に上がってすぐの、南東隅の部屋。
こちらは特別な場所として使われておりました。

おせんみこちゃ

おせんみこちゃ

南東隅の部屋は「おせんみこちゃ」と呼ばれ、国王自ら女官とともに毎朝東方に向かって拝んでいた場所になります。

御差床

御差床

さて、2階の中央にも存在するのが、先ほど1階でもあった「御差床」です。
こちらの方が椅子が鎮座する分、豪華です。

二階の「御差床」は国王の玉座として様々な儀式や祝宴が行われたところであるそうです。

反対側にも椅子

反対側にも椅子

ちょうど「御差床」を撮影している時に、私の背中側にも椅子がありました。
こちらはは「唐玻豊(からはふ)」と呼ばれ、正月の儀式や中国皇帝への親書を送る時などに、国王が椅子に座り御庭に並ぶ諸官とともに儀式を執り行った重要な場所であるそうです。

唐玻豊について

唐玻豊について

唐玻豊のルーツは日本のお城でも馴染みの深い「唐破風」で、唐玻風造(からはふうづくり)の屋根や龍の飾りに囲まれた格式ある空間になっています。

御庭(うなー)に人を集めた際に、王はここから下を見ていたというわけなんですね。

さて、首里城のレポートはまだまだ続きます。

【首里城登城記】

  1. 【登城記】首里城(日本100名城 No.100) — 其ノ壱
  2. 【登城記】首里城(日本100名城 No.100) — 其ノ弐
  3. 【登城記】首里城(日本100名城 No.100) — 其ノ参
  4. 【登城記】首里城(日本100名城 No.100) — 其ノ四
  5. 【登城記】首里城(日本100名城 No.100) — 其ノ五
  6. 【グルメスポット】沖縄そば博 – 首里城周辺グルメスポット

【首里城についてはこちら】
日本100名城 No.100 【沖縄県那覇市】首里城


お城部長 の紹介

お城部.com管理人のお城部長です。 ブログの執筆をしつつ、週末は名古屋から日本100名城を中心としたお城旅に出たりしています。 旅行好きな広告業勤務の30代。
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