熊本城の登城記も第四回。
今回は天守閣からすぐそば、本丸内にあります「本丸御殿」へと進みます。
本丸御殿は天守閣から南東に位置し、御存知の通りつい最近の平成20年4月から一般公開されました。
建築費は41億だとか・・・。
さて、入る手前にひとつの木があります。
熊本城の別名である「銀杏城」の由来とされる「大銀杏(おおいちょう)」です。
伝説では加藤清正公が築城の際に植えたことになっています。
しかし、戦争で焼けているのでその種がまた生えてきたものです。
清正公は、
「この銀杏が天守閣と同じ高さになったときに災が起こる」
と予言し、亡くなったそうです。
実際に天守閣と同じ高さになったときに「西南戦争」が起きたとか。
本丸御殿内は木造建築。
そのせいか、入口では靴を脱いで袋に入れ、上がるタイプでした。
まずは本丸御殿に関する資料が並びます。
天守閣のコンクリ造とは違って、しっかりとした木造建築です。
こちらは台所上の天井なので、煙を逃がすために吹き抜け構造になっているそうです。
さて、まず現れるのは「大御台所」と呼ばれるところ。
その名の通り台所で、囲炉裏などがあります。
大御台所の横には竈があります。
台所と次の大広間の間にはなにやら屏風が飾られておりました。
そしてこちらが本丸御殿の「大広間」です。
梅之間、櫻之間、桐之間などの名前がついており、一番奥に見える華美なお部屋が「昭君之間」です。
さて、大広間は通行禁止なので、左手の縁側を歩いていきます。
この縁側の左側は庭となっています。
とくに綺麗な庭園があるわけではないので・・・そんなに趣はありません。
やはり現代ですとビルとかが風景の邪魔になってしまいますね・・・。
ちなみに向こうに見えるビルは「熊本市役所」のビル。
ビル14階から見る熊本城の景色はかなり良いらしいです。
一般人が入れるのかは不明ですが・・・。
さて、縁側を歩いていると金ピカのお部屋にたどり着きました。
すごく派手ですね・・・。
おそらく、本丸御殿一番の推しスポット、昭君之間。
しかしながらCMで見たほどのインパクトを感じないのは何故だろう。
CMが綺麗過ぎるから?
「昭君之間」は実は「将軍の間」という隠語ではとされています。
豊臣秀吉の子、秀頼を迎えるために作られたと。
結局秀頼が熊本に来ることは無かったのですが・・・。
正面部分には、古代中国の四大美女の一人、「王昭君」が描かれています。
中国の前漢時代にモンゴルに嫁がされた悲劇の美女とされています。
天井も凄いです。
近くを通っていたガイドさんが「天井を見ろ!とにかく天井を!」と言っていたのでつられて。
以上で本丸御殿を堪能。
個人的な意見ですが、期待が大きかっただけに本丸御殿は「う~ん、名古屋にはいらない気が・・・」とか思ったり。
ちなみにこの時点でみなさん脱水症状を起こしていたので、
こちらは本丸内の休憩所からでした。
水分補給はマメにしないといけませんね~。
さて、熊本城登城記の其ノ五では宇土櫓内部へと進みます。
【熊本城登城記】
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ壱
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ弐
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ参
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ四
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ五
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ六
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ七
- 熊本城(日本100名城 No.92) – 其ノ八
【熊本城 についてはこちら】
日本100名城 No.92 【熊本県熊本市】熊本城