さて、高岡城に登城したあとは・・・
前回ひとりで高岡に来た時も寄りたかったけど寄ることが出来なかった「瑞龍寺」に行くことに。
高岡城からもそんなに遠くはない場所にあります。
高岡山 瑞龍寺は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため三代藩主利常公によって建立された寺です。
そして、多くの建造物が国宝に指定されているお寺でもあります。
駐車場は無料で、大人の入場料は500円でした。
午前9時から午後4時半まで観ることができます。
入場してまず最初に観ることができるのがこちらの「総門」です。
総門は薬医門形式で、昭和3年に国宝に指定されている建造物です。
総門の横にはお寺の沿革と・・・
なんだか右の絵が・・・(笑)
なぜそれで・・・
総門に入っていくと、お坊さんが
「初めての方ですか?ご説明いたしましょうか?」
と言ってくれたので、説明を聞いてみることに。
山門は一番上の屋根と二段目の屋根がほぼ同じ長さ。
これは雪が積もりやすい地域なので、雪をうまく落とすためにそうなっているとか。
下には阿吽の像。
見事なシンメトリー建造物がとてもキレイです。
山門は正保二年(1645)に建立され、延享三年(1746)火災で消失。
現在の建物は文政三年(1820)に竣工したものとなっています。
お坊さんに「ここで立ち止まって見てみてください」と言われ、見てみると・・・
ちょうど山門のフレームの中に仏殿が収まるように!!
瑞龍寺は人が気づきにくいような細かい部分までデザインされているとおっしゃってました。
これだけで説明聞いてよかったなあ~と思いました(笑)
さて、山門をくぐって仏殿へ。
仏殿は1659年に建立されたとされ、国宝に指定されています。
3D感がすごいです。
屋根は鉛板でしかれ、たいへん珍しいものとなっているそうです。
全国でも金沢城の石川門ぐらいらしい。
さて、そのまま回廊に案内されました。
この回廊も作りが面白く・・・左右対象で残っている回廊は珍しいらしい。
そして窓のある側と無い側の板の高さが違ったりします。
回廊の真ん中を歩くと、窓から見える仏殿がちょうど窓枠に収まるように作られていたり・・・
すごく計算されて作られているお寺なのが分かります。
なかなかこんな美しい回廊には出会えません。
大庫裏という、いわゆる食事を作る場所からは僧堂が見られます。
こちらも見事にフレームに収まっています。
僧堂はその名の通り、僧が坐禅修行を行う場所のようで、重要文化財となっています。
さて、回廊を右回りに廻っていると一番奥に法堂があります。
総檜造りで作られ、国宝にも指定されている建物です。
法堂の中にはいってみると・・・
書院造りが加味された、立派な内部です。
法堂の反対には仏殿。
この仏殿は、中に入ることも出来ます。
中には仏像があります。
仏像は、三百有余年前中国から渡来されたもので、釈迦・文殊・普賢の所謂三尊が安置されているそうです。
上からぶら下がっている天蓋も当時のものなのだとか。
ハスの繊維と絹で織られているそうです。
それにしても瑞龍寺は大リーグのグラウンドみたいな綺麗さですね・・・。
緑と青のコントラストに見事にマッチしています。
帰り際に、法堂に乗っていたらしい鬼瓦を観ることもできます。
かなり大きいですよね・・・この鬼瓦。
ちなみに瑞龍寺の前からは「八丁道」が通っています。
この先には前田利長の墓所があります。墓所から菩提寺までを結んでいるのがこの八丁道。
お土産屋さんなども並んでおりました。
高岡まで来ましたら、ぜひこの瑞龍寺も観ることをオススメ致します。
【高岡城登城記2010】
【高岡城登城記2008】
【高岡城についてはこちら】
日本100名城 No.33 【富山県高岡市】